「ホワイトニングのために、まずは歯磨き粉から」
と考える人も多いと思います。
ただし、毎日の歯磨きに熱心に取り組むだけでは、歯を白くすることは難しいといわれています。
歯の表面の汚れは歯磨きで取り除くことができますが、一度歯に吸収された色素は簡単に取り除くことはできないのです。
黄ばみや変色が進行した歯を白くしたいのであれば、ホワイトニングの施術を受けるのがオススメです。
しかし、ホワイトニングにも種類があるので、自分で決めるのが難しいと感じる人も多いと思います。
そこで今回は、代表的なホワイトニングな2種類を比較しながら紹介していきます。
- 自分にはどっちのホワイトニングがあっているの？
- 何を比較しながら選べばいいのか分からない。
こんな疑問や不安を解決していきます。ぜひ最後までお読みください。
ホワイトニングとは歯を白くする施術
ホワイトニングとは薬剤を歯の表面に塗布して、そこに特殊な光を照射することで歯を白くする施術のことです。
歯の表面を削ったり、人口のセラミックなどを貼り付けたりする必要はなく、本来の自然な歯をそのままの状態で白くできることが特徴となっています。
比較的短期間でその効果が実感できるため、結婚式やパーティーなどのイベントに間に合わせたい場合にも最適なのです。
ホワイト二ングの施術は比較的簡単で短期間で歯を白くすることができますが、一方でその効果が永遠に持続するわけではありません。
歯の白さが持続するのは施術から半年～1年程度になりますので、歯の白さを長期間維持したい場合には定期的に施術を受けることが必要になります。
ホワイトニングの際には事前に歯科クリニックで口内の清掃作業を行って、歯の表面や隙間に付着した茶渋やタバコのヤニなどの汚れや歯石やプラークなどを除去してきれいにします。
さらに歯茎の保護作業を行って、白くしたい歯の表面に薬剤を塗布して特殊な光を照射するのです。
ホワイトニングでは効果の強い薬剤を使用するため、歯にダメージを与えることがないように施術は数回に分けて行われます。
施術後は通常通りの生活をしても大丈夫ですが、施術完了から24時間程度の間は歯に汚れが付着しやすくなりますので、コーヒー・赤ワイン・カレーなど色の濃いものの飲食や喫煙は避けるようにしましょう。
オフィスホワイトニングのメリットは？
ホワイトニングには歯科クリニックで歯科医師が施術を行うオフィスホワイトニングと、歯科医師から薬品などの処方を受けて自宅で行うホームホワイトニングがあります。
ホワイトニングが初めての人の場合には、まずはオフィスホワイトニングの施術を受けることから始めてみましょう。
オフィスホワイトニングでは施術を歯科医師が行うため安心して任せることができますし、さらに効果の強い薬剤を使用するため短期間で歯を白くすることができます。
1回の施術に必要な時間は平均で1時間程度であり、1週間～2週間程度の間隔を開けて数回の施術を行うことが一般的です。
およそ3回程度の施術で歯の白さが実感できますが、体質などによりさらに数回の施術が必要な場合などもあります。
オフィスホワイト二ングでは事前に口内のチェックや清掃作業が行われ、さらに歯科医師と相談をしながらホワイトニングを進めることができますので、信頼性が高く安全に施術が受けられることが大きなメリットになります。
近年ではオフィスホワイトニングを行う歯科クリニックが増えていますので、まずはかかりつけの歯科医に相談をしてみてはいかがでしょうか。
ホームホワイトニングのメリットは？
一方のホームホワイトニングは歯科クリニックで薬剤などの処方を受けて、自宅で自分自身でホワイトニングを行う方法です。
歯科クリニックに通う時間が取れない人や、自宅で気軽にホワイトニングにチャレンジしたい人などには、ホームホワイトニングをおすすめしたいと思います。
ホームホワイトニングではまずは歯科クリニックで歯の型をとって、マウスピースを作成してもらうことからスタートします。
その後は処方された薬剤をマウスピースに注入して、2時間程度歯に装着することでホワイトニングを行うのです。終了後にはマウスピースをきれいに洗浄して、さらにしっかりと歯磨きをしてください。
ホームホワイトニングの最大のメリットは、自宅などでホワイトニングができることです。
仕事が忙しい人なども、ホームホワイトニングであれば気軽に試すことができます。
ホームホワイトニングで使用する薬剤はオフィスホワイトニングよりも効果の弱いものとなっていますので、知覚過敏などでオフィスホワイトニングの施術がしみる人にも向いているといえるでしょう。
ホームホワイトニングでは歯の白さが実感できるまでにある程度の期間が必要になりますが、一方でその効果が長続きしやすいこともメリットになります。
ホワイトニングを行う際の注意点は？
ホワイトニングは誰でも気軽に施術を受けることができますが、一部にはホワイトニングに適さない場合やホワイトニングの施術が受けられない場合などがありますので、事前にしっかりと確認しておくようにしましょう。
ホワイトニングに適さない場合としては、まずは差し歯や入れ歯など人口の歯の人があげられます。
ホワイトニングの効果は自分の歯に限られますので、人口の歯を白くしたい場合には別の方法を検討しましょう。
虫歯や歯周病や知覚過敏の人は、まずは治療を完了してからホワイトニングを検討してください。
また生まれつきやその後の薬剤の影響により歯の変色が強い人の場合には、数回の施術を行っても歯が白くならないことがあります。
ホワイトニングの施術が受けられない場合としては、象牙質形成不全やエナメル質形成不全の人があげられます。形成不全の人に施術を行うと歯の神経である歯髄に強い痛みを感じるため、施術を行うことはできないのです。ホワイトニングで使用する薬剤は安全性の高いものとなっていますが、胎児への影響がゼロであるとは断言できないため妊娠中の女性に対する施術も不可とされています。
さらに過酸化水素を分解する酵素を体内に持たない無カタラーゼ症の人や、ポリオレフィンに対しアレルギー反応が見られる人や光線過敏症の人、エタノール・メタクリレート系モノマー・メタクリレート系ポリマーなどに対してアレルギー反応や発疹や皮膚炎などの既往歴がある人も、ホワイトニングの施術を受けることはできません。
気になる症状がある人には、まずは歯科クリニックのカウンセリングを受けて歯科医師に相談してみることをおすすめします。
今回はホワイトニングの人気の理由や様々なメリットなどをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
ホワイトニングの施術は医療行為には該当しないため、施術を受ける際には費用の全額が自己負担になります。
必要な費用は施術や薬剤の処方を行う歯科クリニックによりそれぞれ異なりますが、オフィスホワイトニングの場合には白くしたい歯1本あたり5千円から1万円程度が相場となっているようです。
またホームホワイトニングの場合にはマウスピースの作成料や薬剤の処方料などを含めて、費用の総額は3万円から5万円程度になります。
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングにはそれぞれに独自のメリットがありますので、自分の目的や予算などに合わせた最適な方法を選んでみてください。
