歯の黄ばみを落とし、きれいに白くすることができるホワイトニング治療が最近ではとても人気です。
しかし、実は、アフターケアが不十分だとすぐに色素沈着を起こすことを知っていますか?
せっかく施術を受けたのに、すぐ元に戻ってしまっては元も子もありませんよね。
ただ、ホワイトニング治療後に正しいケアを行えば、再び色素沈着を起こすリスクも低くなり、通常よりも長く白さをキープできるかもしれません。
- どんなケアをしたら白さが保つの?
- 色素沈着はどんなときに起こるの?
このような疑問を解決するために、ホワイトニング治療後にはどのようなケアをする必要があるのか説明していきます。
施術を受ける前にチェックしておくと良いでしょう。
ホワイトニング施術後の注意点
ホワイトニング治療を受けた後は、特に再着色を起こしやすいと言われているので注意が必要です。
再着色とは再び色素が歯に沈着することで、ホワイトニグ治療後12時間から24時間以内は、急激に再着色しやすいという特徴があります。
なぜ、治療後12時間から24時間以内は再着色を起こしやすいのかというと、ホワイトニング治療の作用に理由があります。
ホワイトニング治療を受けた直後は歯のエナメル質を覆っていた、ぺリクルというタンパク質が剥がれてしまっている状態です。ぺリクルはエナメル質を守る保護膜のような役割をするものです。
ぺリクルがあることで歯の表面に色素物質が入り難いという状態を作り出しています。ぺ
リクルはホワイトニング治療を受けることで、一時的に剥がれてしまうものの通常、12時間から24時間で再生されます。
ただ、ホワイトニング治療直後はぺリクルによる保護の機能が失われているため、このときに色の濃い食品を食べてしまったり、タバコを吸う・口紅をするといった行為を行うと、これらに含まれる色素によって急激な再着色を引き起こしてしまうのです。
ぺリクルが再生されるまでの約12時間から24時間以内は、ケアが不十分だと元に戻ってしまうことも考えられます。
タバコを日常的に吸っているという人の場合、1日喫煙をしないのは我慢が必要でしょうが再着色を防ぐために、最低でもホワイトニング治療後12時間から24時間は禁煙するようにしましょう。
また女性の場合は、口紅を使ったメイクをしないよう注意する必要があります。
ケアの一環として食事にも気を付けよう
色素沈着を起こしにくい食べ物・飲み物を選ぶということもホワイトニング治療後、歯の白さをキープするためには必要なケアです。
特に急激な再着色を起こしやすいホワイトニング直後は、口にする食品に注意しましょう。
ホワイトニング治療後に避けたい飲食物として、まず挙げられるのがポリフェノールの含有量が多いものです。
ポリフェノールといえばブドウや赤ワインが有名ですが、他にもチョコレートやブルーベリーにココア、そして大豆にも多く含まれています。
また、コーヒーや紅茶、ウーロン茶といった色素沈着を起こしやすい飲み物も避けたほうが良いでしょう。他には色の濃い飲食物も避けた方が良いと言われています。
ターメリックなど色素沈着を起こしやすい香辛料が含まれているカレーや、しょうゆ・ソース・ケチャップといった調味料にも気を付けなければいけません。
逆にホワイトニング治療後に食べても色素沈着しにくい、食べ物・飲み物もチェックしておきましょう。
食べ物としてはご飯やパンにうどん、またシチューやカルボナーラといったホワイトクリーム系の食事はOKです。飲み物は水だけでなく牛乳といった、色素が含まれていないものであれば再着色を心配する必要はありません。
赤ワインはポリフェノールの含有量が多いので色素沈着を起こすリスクがありますが、白ワインであればホワイトニング治療後も問題なく飲むことができます。
このように基本、白い色をしている食べ物・飲み物であればホワイトニング治療直後でも、安心して口にすることができるようです。
ブラッシングでのケアは必要不可欠
ホワイトニング治療でしか除去できない色素沈着や黄ばみは、飲食物や喫煙、口紅を塗るといったことで起こります。
これらの色素が再びつかないよう、普段のブラッシングをしっかり行うことも必要なケアです。
また色素を落とすというだけでなく、汚れをブラッシングで除去することも白さを長くキープするためには、必要不可欠なケアとなっています。
歯についた汚れは、そのまま放置してしまうと硬くなってしまい、通常のブラッシングだと落とせなくなってしまいます。
そのまま残ってしまった汚れに色素が沈着してしまうと、歯の色素沈着や黄ばみに繋がってしまうのです。ですので汚れがまだ柔らかいうちに、ブラッシングで取り除くことがホワイトニングの効果を長持ちさせるケアとなります。
毎日、歯磨きをしているという人でも、意外と歯には汚れが残ってしまいがちです。
ブラッシングは歯1本1本について、円を描くようにクルクルと歯ブラシを動かすようにして行うと、付着した汚れを落としやすくなります。
また、ホワイトニング治療を行っている歯医者さんの大半は、歯科専用の歯磨き粉を販売しているようです。歯磨き粉の中には色素沈着を予防する効果の高いものもあるので、普段の歯磨き時にはこのような作用のある歯磨き粉を使うのも白さを長くキープするコツです。
ただ、一般的な歯磨きで完璧に歯の汚れを落とすのは、ほぼ不可能と言われています。
色素沈着を予防するためにも定期的に歯医者さんに通い、歯のクリーニング治療を受けるようにしましょう。
より白さをキープするためには
一般的に歯医者さんで施術を受けるオフィスホワイトニングの場合、約3ヶ月から半年程度白さがキープできると言われています。
白く輝く歯をキープしたいのであれば、1年に1回から2回定期的にホワイトニング治療を受けると良いでしょう。
ただ、オフィスホワイトニングは決して安い治療ではありません。毎年のように治療を受けるのは金銭的に難しい・・と感じる人も多いようです。
より再着色しない状態を長続きさせたいという場合は、ホームホワイトニングも取り入れてみてはいかがでしょう。
ホームホワイトニングは自宅でケアを行い、歯を白くするというホワイトニング治療です。最初に歯医者さんでマウスピースを作成します。
そして自宅でマウスピースにホワイトニング剤を塗布し、約10分から数時間はめるというケアを行います。
ホームホワイトニングは最初に作るマウスピースと、ホワイトニング剤の費用を支払うだけですのでオフィスホワイトニングよりも低価格です。
平均して約2万円から3万5000円程度で、ホームホワイトニングは始められます。
オフィスホワイトニングを定期的に受けるのは金銭的に難しいという人も、ホームホワイトニングであればチャレンジしやすいのではないでしょうか。
オフィスホワイトニング後、少し歯の黄ばみが気になり始めたらホームホワイトニングを行うようにすれば、長く白さをキープすることが可能です。
自分でケアをする必要はありますが、上手くホームホワイトニングを活用して白く輝く歯をキープしてみましょう。
ホワイトニング治療は一生白さをキープできるというものではありません。
食生活やライフスタイルによっては持続期間の平均と言われている、3ヶ月から半年よりも前に再び黄ばみや色素沈着が気になる恐れもあります。
ですが、再着色を起こしやすい飲食物・起こしにくい飲食物を知っておけば食事による色素沈着は防げます。
また、白さをキープできるブラッシング方法やホームホワイトニングもマスターすることによって、さらに歯の白さを長くキープすることも可能です。
ケア次第で持続期間が大きく変わってしまうので、ホワイトニング治療後は正しいケアをしっかり行うようにすることが重要です。