喫煙者注意!ヤニのついた歯のデメリットは?ホワイトニングで解決

人の印象は、初めてあった時にほとんど決まってしまいます。
実際にはどうかわからないまま、話し方や動作などの行動と見た目で判断するそう。

髪型や服装も重要ですが、特に目が行くのが話している時に見える歯です。
歯が黄ばんでいると、良い印象が得られるとは言えません。
しかし、普段の歯磨きなどでは取ることができず、困っている人も多いのではないでしょう?

そこで今回は、ヤニを除去するために必須となるホワイトニングについてお話します。

  • 自分の歯はなぜ黄ばんでいるの?
  • どんなホワイトニングを選択するべきなの?
  • どのくらい効果が保てるの?
  • ホワイトニングの流れを知っておきたい

といったお悩みや疑問を解消していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、ホワイトニングをする際の参考にしてもらえると嬉しいです。

ヤニなどで歯の色が悪くなる原因

そもそもなぜ歯の色は変わるのでしょうか、そしてなぜいつまでも色が取れないのでしょうか。
それはステインと呼ばれる汚れやヤニなどの外的要因に関係します。
内的要因としては加齢や抗生物質などで歯自体が変色することがあります。
このような症状は治すことは難しく、体の内側から対応していく必要があります。
ただし、高齢者になってからの問題で、若いうちは内的要因についてほとんど悩むことはありません。

歯の黄ばみの外的要因であるステインやヤニは生活習慣から発生します。
ステインは食材に含まれているポリフェノールなどの成分が、唾液に含まれているたんぱく質と結合して歯の表面に付着します。
香辛料を多く使った色の濃い食べ物や、コーヒーや紅茶、ワインなどを摂取すると特にステインがつきやすい状態となります。
特に口呼吸やアルコールの摂取によって口の中が乾燥しているとステインはつきやすくなります。
一度付着すると粘着力が強く、うがいでは取ることができません。
時間が経つと歯の表面を覆うエナメル質に浸透していって歯と一体化してしまいます。
そうなると削り落とすしかありません。付着しているうちにブラッシングによって取り除くと、ある程度予防することができます。

ヤニはステインよりもさらに粘着力が強く、歯の色を強く変色させることになります。
原因になるのはタバコに含まれるタールです。タバコを吸い込む時の煙の中に含まれている、黒に近い色の物質です。
吸引時に煙が表面に当たるため歯に付着して、歯を黄色に変色させます。喫煙者の部屋などは壁が変色していることがありますが、それがタールが付着した状態です。歯の表面もまったく同じような状態になっています。

ホワイトニングの種類とその違い

ヤニやステインは一度付着して沈着するとブラッシングなどで取ることは難しくなります。
元のような白い歯を取り戻すためにはホワイトニングが必要になります。ホワイトニングは自宅でできるものから歯医者に通って行うものまでさまざまです。
どれも歯を白くすることが期待できますが、その程度や持続時間などに違いがあります。

ホワイトニングを大きく分けるとクリーニングとブリーチングに分かれます。
クリーニングは汚れを落とすことで、歯の表面に付着しているヤニやステインを除去するために行われます。歯に沈着してしまったものについては効果が期待できないため、限定的な方法です。
その分自宅でも行うことができる手軽さがあります。
ブリーチングを行うときでも最初にしておかなければならない作業です。
主にきれいな状態を維持するために行われるため、ホワイトニング後のセルフケアとして行うことで白さを長持ちさせることができます。

ブリーチングは歯の内部まで浸透して沈着した色素を分解するものです。
歯の表面にジェルタイプの薬剤を塗布して行います。
この方法は個人では行うことができないので歯科衛生士がいる歯科医院を受診する必要があります。
ホワイトニングは疾患を治療するわけではなく美容に含まれるため、保険が適用されません。そのため施術にかかる費用の全額が自己負担となります。

ブリーチングを行うと原因となっている色素がなくなるので確実に白くすることができます。
薬剤を塗布しただけでは効果が出るまでに時間がかかるため、光やレーザー照射をすることで短時間で白さを実感することが可能です。
黄ばみの程度にもよりますが受診した日にその効果を実感することができます。黄ばみがひどい場合には何度か行う必要があります。

ホワイトニングを受ける時の流れ

ブリーチングを行う時にはオフィスホワイトニングとホームホワイトニングの2種類があります。
実施する場所による違いですが、効果が出るまでに大きな違いがあります。
基本的にはオフィスホワイトニングの方が短時間で効果を得ることが可能です。ホームホワイトニングは自宅で2週間から4週間程度続ける必要があります。
場合によってはより白くするために両方を組み合わせることもあります。

オフィスホワイトニングの流れは、クリーニングから始まります。
歯の状態を確認しながら表面に付着した汚れを取っていきます。
歯や歯茎の状態によってはホワイトニングを受けられないこともあるので注意が必要です。
きれいになったらシェードガイドと呼ばれる歯の色見本を使って現在の状態を確認します。
黄ばみの状態に応じて施術の時間などを計画します。
歯茎を保護するために歯肉を保護してからブリーチング専用の薬剤が含まれているジェルを歯の表面に塗布します。
効果を高めるために光やレーザーを照射して歯を白くしていきます。
終わったら口内を洗浄して終了です。

ホームホワイトニングはマウスピースを使って行います。
クリーニングを行い、歯の黄ばみの状態を確認するまでは同じです。
その後マウスピースを作るための型をとります。
マウスピースができるまでは時間がかかるので、後日取りに行きます。

そこでホワイトニングの方法について説明を受けて、注意点をしっかりと確認しておきましょう。
自宅では毎日マウスピースに処方された薬剤を入れて歯に嵌めます。
嵌めたままで2時間程度過ごしてから取り外します。
使用後はマウスピースをしっかりと洗浄して、歯もきれいに磨くことが重要です。
医師から指示された期間が終了したら歯医者を受診して効果を確認します。

きれいにした歯を持続できる期間

せっかくきれいにした歯はできるだけ長く維持しておきたいものです。
黄ばみがつくまでには長い時間がかかっているので、一度ホワイトニングを行うことでリセットされることからすぐに元に戻るようなことはありません。
ただし、条件は変わっていないので同じ生活を続けていると、同じように色素が沈着することになります。
ホワイトニングを行なった後はセルフケアによって維持する努力も必要です。

オフィスホワイトニングは効果をすぐに得ることができますが、その効果はあまり長続きしません。すぐに元の色に戻ることはありませんが、3ヶ月から半年でだんだんと色がついてくるようになります。ホームホワイトニングは繰り返し長い時間かけて色素を取り除くので、効果は半年から1年持続すると言われています。

どちらのホワイトニングも施術後には飲食制限があります。
薬剤がしっかりと浸透するように歯の内部を脱水状態にしてから行われます。
その状態ではより強く色素がつきやすい状態になるので、色がつきにくい食事を取る必要があります。
最近ではポリリン酸と呼ばれる歯をコーティングする薬剤を一緒に塗布して行う方法があり、食事制限をする必要がありません。またホワイトニング後もきれいな状態を維持しやすくなります。
その効果が持続している間はステインやヤニがつきにくい状態になります。

一度ホワイトニングを行うことで歯の内部に色素がない状態になるため、歯がきれいな状態になります。
歯をコーティングすることで色素がつきにくい状態を維持することが可能です。
ただしこの効果は永久的に続くわけではないので、しっかりとケアすることが重要です。
定期的な検診をすることで歯を健康な状態に維持すればさらに長い間きれいに保つことができます。

どんなときでもきれいな歯は第一印象を良くしてくれます。
その後の付き合い方に大きく影響するので就職や転職、異性との出会いなど重要な局面では気にした方が良いでしょう。
保険が適用されないため高額になりますが、その効果はそれに勝るものになる可能性があります。
一度悪くなったイメージを変えることは、かなり大変で時間もお金もかかります。
ホワイトニングできれいにした歯はしばらく維持することができるので、生活に合わせて計画的に受けましょう。