ホワイトニングは事前検査がある?内容や受けられない条件を徹底解説

歯のホワイトニングについて、皆さんはどこまで知っていますか?
「歯を白くできる治療」ということはわかっていても、なかなか詳細はまだ知られていないのが現状です。
しかし、ホワイトニングは簡単に誰でもできるものではなく、実は事前の検査が必要なんです。
事前の検査により、場合によってはホワイトニングの治療ができないという人もいます。

そこで今回はそんな事前の検査について詳しく説明していきます。

  • 事前検査ではどのようなことをやるの?
  • ホワイトニングが受けられない条件って何?

まだまだ知られていないホワイトニングのことを知って、ご自身が受ける際の参考にしてみてくださいね。
ぜひ最後までお読みください。

そもそもホワイトニングとは?

歯の色素を分解して、歯の白さと明るさを上げる歯科技術で、アメリカで最初に実用化されました。治療ジャンルは、審美歯科に該当します。
歯の黄ばみを除去し漂泊する「ブリーチング」や、歯の表面を少し削り歯の色近い薄い板を貼り付けて見かけを改善する「ラミネートベニヤ」、差し歯やかぶせ歯を指す「セラミッククラウン」などホワイトニングと一概に行っても多くの手法があります。
そのため、金銭面を気にする方や仕上がり重視の方といった様々なケースでも対応可能で、自身の要望や理想に近い治療を選ぶことができます。

また、ホワイトニングは1回の治療でも効果が期待できますが、通常少なくても2~3回と回数を重ねて理想の白さに近づけていきます。
しかし、治療の期間をあけすぎてしまうと効果が出にくくなるので、一週間~10日のペースでの通院が理想的と言われています。
そのため、治療の時間がなかなか取れない多忙な方は尻込みをしてしまいがちです。

しかし、ホワイトニングの治療には、歯科医院に通い医者に治療をしてもらう「オフィスホワイトニング」だけではなく、自身が自宅で行う「ホームホワイトニング」という2種類の治療法があります。
「ホームホワイトニング」を行うには、歯科医院で自分の葉型に合ったトレーやマウスピースを作ることから始まります。
マウスピースが出来上がったら、あとは自宅で自分の都合に合わせてホワイトニングをするだけです。
ホームケア用のホワイトニングジェルを流して歯を漂白する簡単なケアです。

ホワイトニングを受ける前の検査について

ホワイトニングはすべての歯に対して行える治療ではないため、まずは、どの歯に対してホワイトニングを行うかを明確にし、理想の仕上がりについて相談をしましょう。
どこの歯科医院でも、現在の歯の状態を把握するために必ず検査を行っています。それは、治療の前に口腔内がホワイトニングに適した状態であるかどうかを知るためです。
例えば、虫歯、歯ぎしり、歯周病、無カタラーゼ症、エナメル質形成不全・象牙質形成不全などを目視で確認します。
虫歯の進行が深刻な場合は、ホワイトニングを行う前に虫歯治療を行う必要があると判断されるケースもあります。

また、歯の状態以外でも、妊婦や体調がすぐれない方など、ホワイトニングを受けることができない方もいるので体調につての問診も併せて行われます。
目で見る検査ではわからない部分は、場合によってレントゲン検査を行うこともあり、ホワイトニング費用等は別途で検査費用が掛かりますが、すべては安全にホワイトニングを受けるための大切な検査です。
虫歯治療とは違い、ホワイトニングは目で見て効果がわかる治療のため、少しでも早く健康で白い歯になりたい!と焦る気持ちが出てくるかもしれませんが、医者のアドバイスにしっかりと耳を傾け信頼することが大切です。

そして、ホワイトニングを行う前には必ず、効果を高めるために歯垢除去やクリーニングを行います。白い歯を手に入れるまでの前段階をきちんと把握し、余裕をもって通院できるように計画的に行動しましょう。

ホワイトニング前の虫歯治療の必要性

医師による検査結果の内容で、ホワイトニングを受けたくても受けることができないケースあります。ホワイトニング前の検査で多くの方が引っかかるのが虫歯です。

日常歯磨きをする際にどこの歯に虫歯ができて今何本の虫歯がある。
なんて把握することなどはまず不可能でしょう。定期検診を受けている人はその際に気づくかもしれませんが、大抵は虫歯に気づくきっかけは、歯の痛みや冷たいものがしみたりしたときでしょう。

そのため、ホワイトニング前の検査で虫歯があると気づくケースが多いのです。虫歯が見つかった場合、虫歯治療を終えてからホワイトニングを行うことをおすすめされます。
それは、ホワイトニングの薬液が虫歯にしみてしまう可能性があるからです。虫歯にはC0~C4まで進行度の段階があり、数字が高くなるほど虫歯の進行が高い歯です。
C1の虫歯の場合は、エナメル質にとどまった小さい虫歯です。小さな虫歯なら痛みが神経に届きにくいので数カ月程度のホワイトニングであれば、受けることができると判断されることがあります。

ただし、C3~C4の進行状態が酷い場合は、ホワイトニング前に虫歯治療が必要ということを知っておきましょう。
薬剤がしみるのを耐えればいいと思う方もいらっしゃるようですが、無理に重度の虫歯にホワイトニングをすると歯髄炎を引き起こす可能性があるのです。歯髄炎を引き起こしてしまうと、歯の神経を抜くことになってしまいます。
虫歯の進行が高くても痛くないからすぐにホワイトニングがしたい、しみないから問題ないという考えは捨てましょう。

検査結果を基にした医師の判断に従おう

虫歯の他に、神経を抜いて変色してしまった歯はホワイトニングをしても白くなりません。
その他、エナメル質に亀裂が入っている場合やもともと知覚過敏のある歯もホワイトニングの対象外となります。

オフィスホワイトニングでは、医師が薬液を塗って治療を行うため、検査結果でホワイトニング対象外と判断された歯を避けて治療を行いますが、ホームケアは、自分のタイミングで行える利点がある反面、医師の目が届きません。
そのため、重度の虫歯で対象外と診断された歯も白くしたいという気持ちから、しみないから大丈夫という自己判断を行ってしまう方も中にはいます。
そのような行為は危険です。

また、重度の虫歯だけ避ければいいと思っている方もいるようです。
しかし、ホームホワイトニングではマウスピースを使って薬剤を浸透させて治療をするため、ひとつの歯を選んで薬剤を入れてもその両隣の歯まで薬剤が浸透します。
虫歯を避ければいいと考えてしまいそうですが、ホームケアでは、1本1本に薬液を塗るのは不可能ということを認識しましょう。

もし、ホームケアでわからないことがあったり、自分ではうまくケアできないなどという場合には、医師から再度ケアの仕方を教えてもらいましょう。
勝手な判断でセルフケアを続けてしまうと、虫歯にも薬液がついてしみてしまったり、不均等な白さに仕上がってしまう恐れがあります。
ホワイトニングの効果をしっかりと出したいなら、自己判断はやめて医師の検査結果とアドバイスを守りましょう。

文頭で、ホワイトニングは欧米のビジネスシーンでは身だしなみの基本とお伝えしましたが、日本でも歯並びや歯の白さを気にかける人が増えています。
そのため、審美歯科専門の歯科医院も年々増加傾向にあります。
また、ホワイトニング技術も様々あるので、自分に合った治療法を見つけましょう。

内面を磨くことは人間関係を築く上でもちろん重要なことですが、場合によっては外面で瞬時に印象が決まってしまう場合も多々あります。
清潔感を保つこと、見た目に気を使うことは誰にでもできることです。
ホワイトニングは、簡単に好印象を作ることができるので試してみてはいかがでしょうか。