費用を抑えるコツは前歯にある!ホワイトニングは上下12本の歯で十分

「ホワイトニングをやってみたい」
こんな風に思っている方は多いのではないでしょうか?
最近では、一般の人でも歯についての意識が高まってきて、ホワイトニングに取り組む人が増えてきました。
しかし、気軽に始めることができるほど、お安いものではないですよね。

そこで、今回はホワイトニングで費用を抑えるためのコツをお話したいと思います。

  • 何本分の歯をホワイトニングするのが一番お得なの?
  • お得な値段の相場はいくらくらいなの?
  • 1本からホワイトニングもできるの?

このような疑問についてお話していくので、ぜひ最後までお読みください!

上下12本をホワイトニングすることが多い

歯医者さんでLEDやハロゲンの光を当てて行うホワイトニングの場合、通常は奥歯にはホワイトニングはしません。つまり、7番や8番の歯にはホワイトニングはしないで、犬歯から犬歯までの上6本と下6本の合計12本をセットにしてホワイトニングを行っている歯科が多いです。あるいは、上下合わせて6本のホワイトニングを行っている歯科もあります。

しかし、大きな口を開けて笑うと下の奥歯は見えることもあるし、カラオケで大きな口を開けて歌を歌ったら下の奥歯は見えてしまう、というケースもあるでしょう。奥歯も白い綺麗な歯にしたいという場合はどうすれば良いのでしょうか。

ホームホワイトニングと呼ばれる方法で歯を白くする場合は、奥歯もホワイトニングが出来ます。ホームホワイトニングは、一人一人に合わせたマウスピースを作成してもらい、そのマウスピースにホワイトニング専用のジェルを入れて歯に装着します。

この方法の場合は、マウスピースの奥歯の部分にもジェルを入れれば奥歯もホワイトニングすることが出来ます。オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して、歯医者さんでLEDやハロゲンの光を照射してホワイトニングして貰ってから、さらにホームホワイトニングで奥歯を白くする人もいます。

大口を開けて笑ったりカラオケで歌うときに大きな口を開けたとしても、奥歯が見えるのはほんの一瞬だから微笑んだときや少し派手に笑った時に見える前歯だけ白くなればOKと言う人は上下12本でホワイトニングするケースが多いです。

中には大笑いしているのに、あまり歯が出ない人もいます。そういう人は上下6本でも大丈夫でしょう。自分が普段どのように笑っているか、喋る時はどれくらい歯が見えるのかなどを十分に観察してホワイトニングの本数を決めると良いでしょう。

ホワイトニングの方法はいろいろあります

ホワイトニングと一口に言っても、方法はいろいろあります。大きく分けると、歯医者さんで歯科医師か歯科衛生士にやってもらうオフィスホワイトニングと自宅で自分自身で行うホームホワイトニングです。

オフィスホワイトニングの場合、虫歯や歯周病などの保険診療とは別に、自由診療の一つとしてホワイトニングも取り扱っている歯医者さんもあれば、保険診療は行わずにホワイトニングだけに特化して歯科診療をしているホワイトニング専門歯科があります。

ホワイトニング専門の歯科の方が料金が安い傾向があるので、自宅の近くや職場の近くに専門の歯科があるのならば、ホワイトニング専門の歯科の方が良いでしょう。一般歯科のオフィスホワイトニングの相場は3万~5万円ですが、ホワイトニング専門歯科の場合は5000円~3万円くらいの所が多いです。

ホワイトニングの技術に長けているかどうかを判断する目安の一つに、「ホワイトニングコーディネーター」の資格を持っている歯科衛生士がいるかどうか、があげられます。ホワイトニングコーディネーターは、日本歯科審美学会が認定する歯科衛生士のホワイトニング専門資格です。きちんと講習会を受けて認定試験に合格しているという証になります。歯医者さんを選ぶ際の一つの目安とすると良いでしょう。

ホームホワイトニングは一人一人の歯並びに合わせてマウスピースを作成して、そこに専用のジェルを入れ、毎日数十分から数時間装着しておくという方法です。

仕事を早く切り上げるなどして歯医者さんに行く必要がなく、料金の負担が少ないなどのメリットはありますが、効果が出るまでに期間がかかることや途中で挫折しやすいなどがデメリットです。

ホワイトニングが出来ないこともあります

虫歯や歯周病があると、歯や歯肉に薬剤が染み込んだ際にしみたり痛みが起きることがあります。治療してからでないと、ホワイトニングはできません。

歯の表面が傷ついていたりヒビが入っていたり欠けたりしている場合も、同様の理由で施術が出来ないことがあります。歯ぎしりを良くする人は、自分では気が付かないうちにヒビが入っていることもあるので、せっかく早退して歯医者さんに言っても「できません」と言われる可能性が高いです。

また、テトラサイクリン系という種類の抗生物質を飲んだ際に、まれに副作用で歯が灰色や茶色に変色することがあります。この場合は、歯の表面が色素沈着したのではなく象牙質や骨の内部での変化なので、ホワイトニングを行ったとしてもあまり効果は期待できません。

神経のない歯にも、ホワイトニングをしないことが多いです。虫歯がひどい場合は歯の神経を抜くことがありますが、歯の神経を抜くとその歯は徐々に黒っぽく変色します。ホワイトニングで白くなるスピードと黒く変色するスピードを比較すると、黒く変色するスピードの方が速いので、たとえホワイトニングを施しても効果が実感できないでしょう。

義歯やかぶせ物や詰め物も、ホワイトニングで対応できません。ホワイトニングは、あくまでも自分の歯を白くする方法です。

ホワイトニングの薬剤として使う過酸化水素を分解する酵素がない無カタラーゼ症の人も、ホワイトニングはできません。施術を行う前に、オキシドールを少量口の中に垂らして、泡立つかどうかで確かめます。

妊婦さんや授乳中の人も、安全性が十分に確認できていないのでホワイトニングはできません。

しっかりと説明を受けて契約しましょう

ホワイトニングは決して安い買い物ではありません。プリンが美味しくなかった、クリームパンが美味しくなかったといった程度の失望や損失ではないでしょう。また、歯を白く綺麗にするためには少なくとも数回通う必要があります。

回数券でセットにして契約するケースもありますが、何かとトラブルに繋がっている事例もたくさん報告されています。回数券に有効期限があったり、転勤等で使えなかった時の返金に応じてくれないなどのケースもあるようです。回数券を購入する際は、こういった細かなことやクーリングオフが可能かどうかも確かめておくとよいでしょう。

ホワイトニングの施術に関することは、メリットだけではなくデメリットも含めてしっかりと説明してもらいましょう。疑問に思うことはきちんと質問することが大切です。そして料金に関することも予め確かめておきましょう。

現在、歯医者さんの件数はコンビニよりも多いです。コンビニは約4万3000店舗に対して歯医者さんは6万8000施設もあります。競争が激化していて、大都市では毎日どこかで歯医者さんが廃業に追い込まれているのが現状です。そのため、患者さんへの説明を担当する歯科衛生士に「1日●件以上ホワイトニングの契約を取る」などとノルマを課している所もあります。

「今契約すれば1000円OFFにします」などと契約を急かされた時こそ、慎重になってください。また、「6本ではなく12本ホワイトニングをした方が絶対にお得です」などと言われた際も、本当に12本必要かどうか、自分の笑顔を鏡でよく見て納得してから契約しましょう。

歯医者さんとしては、6本よりも12本で契約してくれる方が利益になることは間違いありません。「あなたの場合は、6本でも十分だとも思いますよ」と言ってくれる歯医者さんや歯科衛生士さんは良心的です。自分の笑顔がどんな感じなのかをよく鏡で観察して、ある程度は自分で何本にするか決めてから受診することをお勧めします。

笑っても下の歯はほとんど見えない人もいますが、上下6本化12本のセットでしか受け付けていないという歯医者さんもあります。

ホワイトニングをすることが出来ないケースもあります。自分の歯がホワイトニングが出来ない歯に該当していないかどうか確かめてから、受診してください。